品質保証と認証情報
宮崎県の農畜産物における品質基準と安全への取り組み
宮崎県の品質へのこだわり
宮崎県では、豊かな自然環境と温暖な気候を活かし、安全で高品質な農畜産物の生産に取り組んでいます。JA ファーム宮崎中央では、厳格な品質管理システムと各種認証の取得を通じて、国内外のお客様に安心してご利用いただける製品をお届けしています。
当社が取り扱う全ての農畜産物は、生産から出荷まで一貫した品質管理体制のもとで生産されており、各種法令や国際基準に準拠した安全性の確保に努めています。
取得認証と品質基準
JAS有機認証
当社の一部農産物は、日本農林規格(JAS)の有機認証を取得しています。この認証は、化学的に合成された肥料および農薬の使用を避け、環境への負荷をできる限り低減した生産方法で栽培された農産物であることを証明するものです。
認証番号:JAS-MIYAZAKI-2023-0142(認証機関:有機JAS認証協会)
- 認証対象品目:お茶、さつまいも、一部の葉物野菜
- 認証基準:化学肥料・農薬不使用、遺伝子組み換え技術不使用、放射線照射不使用
GLOBALG.A.P.認証
国際的な農業生産工程管理の基準であるGLOBALG.A.P.認証を一部の生産者が取得しています。この認証は、食品安全、環境保全、労働安全、動物福祉などの観点から、農業生産活動が適切に行われていることを証明するものです。
認証番号:GGN 4052852000012(認証機関:Control Union)
- 認証対象品目:マンゴー、日向夏、きんかん
- 認証基準:食品安全、トレーサビリティ、環境(生物多様性を含む)、労働者の健康・安全・福祉、動物福祉
宮崎牛認証制度
「宮崎牛」の名称は地域団体商標として登録されており、厳格な基準を満たした牛肉のみが「宮崎牛」として認証されています。
- 認証条件:宮崎県内で生産・肥育された黒毛和種で、日本食肉格付協会の格付けにおいてA4等級以上のもの
- 管理団体:宮崎県畜産協会(公益社団法人)
- トレーサビリティ:個体識別番号により、生産から流通までの履歴を追跡可能
HACCP認証
当社の加工施設は、食品安全管理システムであるHACCP(ハサップ)に基づく衛生管理を実施しています。これにより、食品の製造・加工工程における危害要因を分析し、重要管理点を定めて継続的に監視・記録することで、安全性を確保しています。
- 認証範囲:農産物の選別、洗浄、包装、保管プロセス
- 管理基準:温度管理、異物混入防止、微生物汚染防止、アレルゲン管理
品質管理体制
生産段階での品質管理
宮崎県の農畜産物は、以下の品質管理体制のもとで生産されています:
- 土壌分析に基づく適切な栽培計画の策定
- 定期的な残留農薬検査の実施(年4回以上)
- 生産履歴の記録と保管(栽培日誌の義務付け)
- 定期的な生産者研修の実施(年2回以上)
- 第三者機関による生産現場の監査(年1回以上)
出荷前検査
全ての農畜産物は出荷前に以下の検査を実施しています:
- 外観検査:サイズ、色、形状などの規格適合性確認
- 糖度検査:果物類の糖度測定(非破壊検査機使用)
- 抜き取り検査:味、香り、食感の官能評価
- 残留農薬検査:第三者機関による定期的な検査
- 放射性物質検査:定期的なモニタリング検査の実施
トレーサビリティシステム
当社では、全ての取扱商品について、生産から出荷までの情報を追跡できるトレーサビリティシステムを導入しています。
- 生産者情報:生産者名、生産地、連絡先
- 栽培情報:栽培方法、使用資材、収穫日
- 出荷情報:選果日、等級、出荷先
- QRコードによる情報確認システム(一部商品)
※トレーサビリティ情報の開示をご希望の場合は、商品に記載されている管理番号をお問い合わせの際にお知らせください。
安全性基準と検査体制
残留農薬基準
当社が取り扱う農産物は、日本の食品衛生法で定められた残留農薬基準(ポジティブリスト制度)に準拠しています。さらに、有機JAS認証商品については、認証基準に基づき化学合成農薬を使用していません。
定期的な残留農薬検査を実施し、結果は以下の基準で評価しています:
- 法定基準値の1/2以下:合格
- 法定基準値の1/2超~基準値以下:条件付き合格(原因究明と改善措置の実施)
- 法定基準値超過:不合格(出荷停止と回収措置)
微生物検査
加工品については、以下の微生物検査を定期的に実施しています:
- 一般生菌数:5.0×10^5 CFU/g以下
- 大腸菌群:陰性
- 黄色ブドウ球菌:陰性
- サルモネラ菌:陰性
検査頻度:製造ロットごとに抜き取り検査を実施
放射性物質検査
東日本大震災以降、安全確認のため定期的に放射性物質検査を実施しています。
- 検査項目:放射性セシウム(Cs-134, Cs-137)
- 基準値:100Bq/kg以下(一般食品)
- 検査頻度:四半期ごと
- 検査機関:第三者検査機関(公的検査機関)
※これまでの検査において、放射性物質は検出限界値(10Bq/kg)未満です。
環境への取り組み
宮崎県の農畜産業では、持続可能な農業と環境保全の両立を目指し、以下の取り組みを推進しています:
減農薬・減化学肥料栽培
宮崎県の慣行栽培基準と比較して、農薬使用回数および化学肥料の窒素成分量を50%以上削減した栽培方法を推進しています。天敵生物の活用や有機質肥料の使用により、環境負荷の低減と生物多様性の保全に努めています。
資源循環型農業
畜産と耕種農業の連携による資源循環型農業を推進しています。家畜排せつ物を適切に処理した堆肥を農地に還元することで、土壌の肥沃度を高めるとともに、化学肥料の使用量削減に貢献しています。
水資源の保全
効率的な灌漑システムの導入や雨水の利用により、水資源の持続可能な利用を推進しています。また、農業排水の適切な処理により、河川や地下水の汚染防止に努めています。
品質に関するお問い合わせ
当社の品質保証体制や認証に関するご質問、お問い合わせは下記までご連絡ください。
JA ファーム 宮崎中央 有限会社 品質管理部
〒880-0911 宮崎県宮崎市田吉5263-1
電話番号:0985-XX-XXXX(平日 9:00~17:00)
メールアドレス:quality@ja-farms.com
※商品の品質に関するご意見・ご要望は、お問い合わせフォームからもお寄せいただけます。